別れを告げた恋人が良かったように、B面が良かったりする
一曲の音楽がヒットするか、しないかは様々な原因や要因がある。
今回紹介するのはレコードがシングル盤で45
回転で一枚で300円~350円の時代の話だ。
A面、B面、どちらの曲をA面にするか?
これは昭和60年近くまで、
レコード会社の会議のテーマになっていた大切な決定事項なのだ。
僕が覚えているのがJ-WALK。
彼らのシングル盤(デビュー盤)のA面は「・・・」(忘れた)
で、B面が「ジョー」だった。
この選択を当時の徳間音工さんは間違ってし
まった。A面が「ジョー」なら、ヒットしていたのに。
まあ、こんな失敗談というのはとても沢山あ
る。
例えば、「ミスター・ロンリー」。
ボビー・ヴィントンで1965年に大ヒットした。
ところがこの曲は1962年のボビー・ヴィントンの「愛さずにはいられない」のB面だったのだ。
B面の捨て曲とまで伝えられているほど、情けない弱しい兵士の”さみしい、さみしい”という気色の悪い(?)内容。
ヒットの見込みが当然たたなかった曲。
これが3年後にA面になって売り出されると大ヒットしたのだから、何が当たるかは解からない。
次が1964年の大ヒット曲
「花はどこへ行ったの」。
フォーク・ソングでキングストン・トリオで大ヒットした。
これは実は1962年にA面で発表されていたのだ。
ただしタイトル、曲目は「花のいのち」。
反戦歌の匂いがしなかったからヒットしなかったという説。
日本人がまだ英語の歌詞で、
”反戦歌”と感じる事の出来ない英語の勉強不足の時代だったから、仕方ないか。
レコードを流す放送局にも、英語の良く解かるディスク・ジョッキーがいなかった、ということにもなる。
やがて、そんな失敗から逃れるためにカップリングという言葉が生まれる。
つまりA面、B面関係なく、どちらもいい曲です、という意味の言葉をレコード会社が作ったというオチはある。
AよりBがいい!と言っても、
これブラジャーの話ではないす(これもオチで)。
ちなみにミスター・ロンリーのサンプリングしたAKONも2005年頃世界的に流行った楽曲。
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