病院の6階の窓の外にあるネットに留まっているクマゼミ
独りぼっちのクマゼミが、どうして僕の部屋の窓に来たのか。
もうすぐクマゼミの鳴く季節が終わる。
ツクツクホウシが鳴き始めると、秋がそこまで来ているのだ。盆明けから1週間がクマゼミからツクツクホウシへの交代の時期になる。
今年は梅雨が余りにも永く、ひと様も困ったがクマゼミには過酷過ぎた。
交配をするための相手探しの鳴き声の聴こえる時期が短すぎたし、オスのクマゼミの数が異様に少なかったと思われる。
この、わが窓にやって来たクマゼミは泣かなかったが体型からオスとみた。
そうか鳴く力もないか、よしよし、そんな生き方もあろうよ、セミの世界にも。
人の世界もさみしい奴もいるし、運のよい奴もいるし、さまざまだよ。
我と来て語るか家のないセミよ。
(髭親父)
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