ジャンルにしばられるのは歌い手としては、マイナスにしかならない。
演歌歌手、ジャズボーカル、ポップス歌手…。こういったジャンル分けを今だに日本の音楽界はこだわっている。
はっきり言って、氷川きよしはシンガーである。演歌であろうとジャズであろうと、何でも歌っていいんだってば。
香西かおりがデビュー最初からジャンルにこだわった歌、売り出し方には疑問を持ち続けていたんだ。
大切なのは自分なりの表現、ジャンルにこだわらず新しいものにトライしていくこと、とジャンルの枠を超えて唄う人生を彼女は進んでいる。
音楽のジャンルは幅広く、奥行きも深いが、自分の中でウソでないものを歌っていくのが一番良いことだ。
彼女いわく、どこまでが演歌でどこまでがポップスからラインって、多分ないと思う、の言葉通り、自分の心の中のウソなものを唄うのは間違いで、本能、本気の心のものを唄うのがシンガーであろうと。
香西かおりの全曲集には、「川の流れのように」「越冬つばめ」「酒よ」「恋歌綴り」「雪国」などが収められている。
2015年に発表したアルバムは「香西かおり うたびと~ステージ・シンガー~」。
こちらの方には
「プカプカ」「アカシアの雨がやむとも」「無言坂」「何もいわないで」「気分をかえて」「ステージ・シンガー」と、いろいろな曲が収められていて、これぞ香西かおりの世界。
こういった自由な発想のシンガーが、まだ少ないが、いづれは必ず、これが当たり前になる日も近いと思う。
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