日本の遺産的音楽シリーズ

日本の戦後からの音楽史を僕なりに振り返ってみると、"遺産的"とも言える歌、シンガー達がいたことに気付く。

その中から選りすぐってみることにした。
民俗学的に興味尽きない歌あり、時代も象徴した歌、シンガーもいた。
日本がどうか今後、変わっていこうとも、歌は生物(ナマモノ)、シンガーも人様。大切にしなければなるまい。

感謝と尊敬の念を込めて始めることにしよう。ROCKとは何ぞや!
パンタ&ハルのアルバム「マラッカ」を聴いていないとは、日本のロックをまるで聴いていないことと同だ‼

パンタ&ハル「マラッカ」
<日本の遺産的音楽シリーズ>VOL.4

新左翼、全共闘、全学連などによる政治運動
が激化した時期の最後。1972年にレコードデ
ビューした頭脳警察。
タブーに挑戦する政治的に過激な歌詞やラデ
ィカルなライブ・パフォーマンスにより、発禁や放送禁止、コンサート会場への出入り禁止などエピソードが多い。
赤軍派の拠点校であった関東学院大学にて
音楽活動を取り組んでいたパンタが上野勝輝
の「世界革命戦争宣言」を読んでインスピレーションを受け、翌日のコンサートにアジテーション調のシャウトを取り入れたことから「左翼のアイドル」として盛り上げられた。
彼らはロックやフォークなど多彩な日本語ロックを演奏していた。
パンタの文学的、知的な歌詞と説得力ある歌
唱力は、一部のロック・ファンから熱心に支援された。
頭脳警察のメンバーとして当初社会運動とも密接な関係にあった時期を経て、パンタはソロになる。
時代背景と共に語られてきたボーカリストが、ひとりの"歌い手"としても優秀であることを示した。
鈴木慶一の優秀なプロデュースで、このアルバム「マラッカ」は一世一代の名作になった。
このアルバムを聞いていない人がいたなら、その人は日本のロックを聴いていない人だ。
パンタのボーカルは、一般的なロックに見られる熱唱型ではなく、熱弁型というべきか。
どこかに特定の音楽ルーツがある唱流ではなく、歌いたいから歌うという歌だ。
胸を締め付けるパンタの声には、精神的な強さがある。
日本人の中にも政治的メッセージ色の強い歌も永年に渡って歌い続けたという"偉業"をパンタはやってきた。
彼の永年に渡る反体制シンガーとしては、彼の右に出る者はいない。

Oimachi Act./おい街アクト

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